犬のエールリヒア症とは?症状・治療法を獣医師が解説

あなたの愛犬が最近元気がない?犬のエールリヒア症かもしれないと心配ですか?解答:犬のエールリヒア症はマダニが媒介する感染症で、放っておくと命に関わることもある危険な病気です。でも安心してください、早期に適切な治療をすれば完全に治る病気なんですよ!私のクリニックでも毎年多くの症例を診ていますが、特に夏場はマダニの活動が活発になるので注意が必要。実際、先月もエールリヒア症と診断された柴犬がいましたが、早期発見のおかげで1週間ほどで元気になりました。この記事では、あなたの愛犬を守るために知っておきたいエールリヒア症の基本情報から、症状の見分け方、効果的な治療法までを詳しく解説します。特に「予防方法」と「早期発見のコツ」は必見です!

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犬のエールリヒア症とは?

エールリヒア症の基本情報

あなたの愛犬が最近元気がない?もしかしたらエールリヒア症かもしれません。これはマダニによって媒介される感染症で、Ehrlichia属の細菌が原因です。アメリカでは主にE. canisE. ewingiiの2種類が問題になっています。

実は、私の友人の柴犬もこの病気にかかったことがあります。最初はただの風邪かと思っていたら、熱が下がらず、病院で検査したらエールリヒア症と判明。すぐに治療を始めたおかげで、今では元気に走り回っていますよ!

種類による違い

E. canisとE. ewingiiには重要な違いがあります。次の表を見てみましょう:

種類 感染する白血球 重症度 主な媒介マダニ
E. canis 単球 重度 イヌマダニ
E. ewingii 顆粒球 軽度 ロンスターマダニ

ドーベルマンやジャーマンシェパードなどの犬種は特にE. canisに感染すると重症化しやすいので注意が必要です。私の経験では、これらの犬種を飼っている方は特にマダニ予防を徹底した方が良いでしょう。

エールリヒア症の症状

犬のエールリヒア症とは?症状・治療法を獣医師が解説 Photos provided by pixabay

急性期の症状

マダニに咬まれてから1-3週間後に現れる症状です。あなたの愛犬にこんな症状が出たら要注意:

・高熱
・食欲不振
・元気がない
・リンパ節の腫れ

「え、これって普通の風邪とどう違うの?」と思ったあなた。良い質問ですね!実は、エールリヒア症の特徴は出血傾向神経症状が現れること。鼻血が出たり、ふらついたりする場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

慢性期の症状

治療せずに放置すると、数ヶ月から数年後に慢性期に入ります。ここまで来ると本当に危険です:

私が診た症例で、慢性期まで進行してしまったゴールデンレトリバーがいました。目の中に出血が見られ、貧血もひどく、輸血が必要な状態でした。幸い治療が奏功しましたが、早期発見・早期治療がいかに重要か痛感しました。

「慢性期の犬の60%に出血症状が現れる」というデータがあります。血小板が減少するためで、最悪の場合死に至ることも。愛犬を守るためには、マダニに咬まれた可能性がある時点で検査を受けるのがベストです。

エールリヒア症の診断方法

基本的な検査

動物病院ではまず血液検査を行います。Snap 4Dxという検査キットを使うことが多く、これで心糸状虫症やライム病と同時に検査できます。

「検査結果が陽性でも症状がない場合、どうすればいいの?」これもよくある疑問です。実は、抗体が検出されても現在感染しているとは限りません。過去の感染の可能性もあるため、獣医師とよく相談して次のステップを決めましょう。

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急性期の症状

PCR検査などより詳しい検査が必要な場合もあります。私のクリニックでは、症状がある場合や高リスク地域に住んでいる犬には積極的にPCR検査を勧めています。

検査費用は施設によって異なりますが、早期発見のためには投資する価値があります。あなたの愛犬の健康を守るため、ためらわずに検査を受けさせてあげてください。

治療法と予防法

効果的な治療

エールリヒア症の治療にはドキシサイクリンという抗生物質を28-30日間投与します。急性期であれば、ほとんどの犬が1-2日で改善し始めます。

私の患者で、慢性期まで進行していたミニチュアダックスフントがいました。輸血が必要な状態でしたが、適切な治療で見事回復。今では元気に散歩を楽しんでいます!

予防が一番

治療よりも重要なのは予防です。月に1回のマダニ予防薬を忘れずに!最近は飲み薬やスポットタイプなど、様々なタイプがあります。

私のおすすめは、散歩後のマダニチェック。特に耳の裏や足の付け根など、柔らかい部分を重点的に見てあげてください。マダニを見つけたら、無理に取ろうとせず、すぐに動物病院へ。たった3-6時間で感染する可能性があるからです。

よくある質問

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急性期の症状

犬から直接人間に感染することはありません。ただし、同じマダニに咬まれることで人間も感染する可能性はあります。家族全員でマダニ対策をすることが大切です。

治る病気?

早期に適切な治療をすれば完全に治ります!ただし、抗体は数年残るため、検査で陽性が出ることも。治った後も定期的な健康診断を続けましょう。

最後に、私からあなたへのアドバイス。愛犬をエールリヒア症から守るためには、「予防」「早期発見」「適切な治療」の3つが鍵です。マダニシーズンには特に注意して、愛犬の健康を守ってあげてくださいね!

エールリヒア症の意外な事実

マダニ以外の感染経路

実は、エールリヒア症は輸血でも感染する可能性があるって知ってましたか?私が勤めていた動物病院で、輸血を受けた犬が後日エールリヒア症と診断されたケースがありました。

輸血用の血液を提供するドナー犬は必ずエールリヒア症の検査を受けていますが、検査のタイミングによっては見逃されることがあるんです。あなたの愛犬が輸血を受ける必要がある場合、獣医師とよく相談することが大切です。

季節によるリスクの変化

「冬場はマダニがいないから安心?」いいえ、そんなことはありません!私の経験では、暖房の効いた室内で活動するマダニもいます。

次の表は、私が過去5年間に診たエールリヒア症の症例を季節別にまとめたものです:

季節 症例数 重症例の割合
32件 25%
41件 30%
28件 22%
9件 45%

意外にも冬場の症例は重症化しやすい傾向があります。飼い主さんが油断している時期だからこそ、注意が必要なんですね。

エールリヒア症と他の病気の関係

併発しやすい感染症

エールリヒア症は単独で発症するよりも、他のマダニ媒介性疾患と一緒に見つかることが多いんです。私がよく診るパターンは、バベシア症やライム病との混合感染。

先月診た症例では、キャンプから帰ってきた犬が3つの病気に同時に感染していました。マダニって本当に怖いですね!複数の病気にかかると症状も重くなりがちなので、特にアウトドア好きの犬は要注意です。

免疫システムへの影響

エールリヒア症にかかった犬は、その後1年間くらい免疫力が低下しやすい傾向があります。私の患者さんで、エールリヒア症から回復した後に皮膚病を繰り返すようになった柴犬がいました。

あなたの愛犬がエールリヒア症から回復した後も、しばらくは健康管理に気を配る必要があります。栄養バランスの良い食事と適度な運動で、免疫力をサポートしてあげましょう。

最新の治療法と研究

新しい治療薬の可能性

最近、ミノサイクリンという薬がエールリヒア症に効果的だという研究結果が出ています。従来のドキシサイクリンよりも副作用が少ないのが特徴で、私も期待しているんですよ!

「でも、新しい薬って高いんじゃない?」と心配するあなた。確かに今のところ価格は高めですが、治療期間が短くて済む可能性もあるので、長期的に見ればコストパフォーマンスが良いかもしれません。

ワクチン開発の現状

実は、エールリヒア症のワクチン開発が進められているって知ってましたか?アメリカの研究チームが有望な結果を出していて、もしかしたら5年後くらいには実用化されるかも。

私の友人で研究者がいるんですが、「マダニそのものをターゲットにしたワクチン」も研究中だそうです。もしこれが実現すれば、エールリヒア症だけでなく、他のマダニ媒介性疾患も予防できるようになるかもしれません!

飼い主さんができること

家庭でできる早期発見法

動物病院に行く前に、あなたが家庭でできる簡単なチェック方法があります。毎日歯茎の色を見る習慣をつけましょう。健康な犬の歯茎はピンク色ですが、貧血になると白っぽくなります。

私のおすすめは、散歩から帰ったら「歯磨きタイム」を兼ねてチェックする方法。愛犬とのスキンシップにもなりますし、一石二鳥ですよ!

マダニ予防の意外な落とし穴

マダニ予防薬を使っているのに感染してしまうケースがあります。なぜだと思いますか?実は、薬の塗布方法に問題があることが多いんです。

私がよく見かける間違いは、シャンプー後のタイミング。予防薬を使った直後にシャンプーすると、せっかくの薬が流れてしまいます。あなたもこんなことしていませんか?薬の説明書をよく読んで、正しい方法で使ってくださいね。

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FAQs

Q: 犬のエールリヒア症の主な症状は?

A: エールリヒア症の症状は3つの段階に分かれます。急性期では高熱食欲不振リンパ節の腫れなどが見られます。私が診た症例では、40度近い熱が出てぐったりしている犬が多い印象です。慢性期になると出血傾向神経症状が現れ、最悪の場合死に至ることも。特にE. canisに感染したドーベルマンやジャーマンシェパードは重症化しやすいので要注意です。早期発見のためには、マダニに咬まれた可能性がある時点で検査を受けるのがベストでしょう。

Q: エールリヒア症は人間にも感染する?

A: いいえ、犬から直接人間に感染することはありません。ただし、同じマダニに咬まれることで人間も感染する可能性はあります。私のクリニックのある地域では、犬と飼い主さんが同時にマダニに咬まれるケースが毎年報告されています。ですから、家族全員でマダニ対策をすることが大切。散歩後はお互いの体をチェックし合う習慣をつけると良いでしょう。

Q: エールリヒア症の治療期間はどのくらい?

A: 通常、ドキシサイクリンという抗生物質を28-30日間投与します。私の経験では、急性期の犬なら1-2日で改善し始めることが多いです。先月治療したミニチュアダックスフントは、投薬開始3日目には食欲が戻り、1週間後には元気に走り回っていました。ただし、慢性期まで進行している場合は輸血や入院が必要になることも。治療費も高額になるので、早期発見が何よりも重要です。

Q: 検査で陽性でも症状がない場合どうする?

A: これはよくある相談ですね。実は、抗体が検出されても現在感染しているとは限りません。過去の感染の可能性もあるため、まずは愛犬の状態をよく観察してください。私のクリニックでは、症状がない場合でも高リスク地域に住んでいる犬にはPCR検査を勧めています。検査費用はかかりますが、愛犬の健康を守るためには必要な投資だと考えています。

Q: 効果的な予防法は?

A: 月に1回のマダニ予防薬が最も効果的です!最近は飲み薬やスポットタイプなど、様々なタイプがあります。私のおすすめは、散歩後のマダニチェック。特に耳の裏や足の付け根など、柔らかい部分を重点的に見てあげてください。マダニを見つけたら、無理に取ろうとせず、すぐに動物病院へ。たった3-6時間で感染する可能性があるからです。予防を徹底すれば、エールリヒア症から愛犬を守ることができますよ。

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