犬と猫の血液検査の重要性と費用相場【獣医師が解説】

犬と猫の血液検査は必要ですか?答えは絶対にYESです!私たち獣医師が毎日診療していて実感するのは、血液検査ほどペットの健康状態を正確に把握できる方法はないということ。特に7歳以上のシニアペットでは、見た目は元気でも検査で異常が見つかるケースが約30%もあります。あなたの愛犬・愛猫も、実は「隠れ病気」を抱えているかもしれません。でも安心してください。血液検査はたった10分程度で終わり、基本セットなら¥15,000前後。年に1回の検査が、ペットの健康寿命を2~3年延ばすというデータもあるんですよ。

E.g. :フェレットのしつけ完全ガイド:トイレトレーニングから噛み癖対策まで

犬と猫の血液検査の基本を知ろう

血液検査ってどんなもの?

動物病院で行う血液検査は、ペットの健康状態をチェックするための大切なツールです。私たち獣医師は、この検査を通じて病気の早期発見や経過観察を行っています。

健康な子も病気の子も、定期的な血液検査を受けることで、異常をいち早くキャッチできます。例えば、去年と比べて数値がどう変わったかを見れば、体調の変化がわかるんですよ。

検査の流れは?

実際の検査はとてもシンプル。看護師さんがペットを優しく抱きかかえ、前足や首の静脈から少量の血液を採取します。注射の瞬間、びっくりして動かないように、あなたもそっと頭を撫でてあげてくださいね。

「痛くないの?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫!静脈は動脈より神経が少ないので、ほとんど痛みを感じません。うちの病院に来るワンちゃんたちも、おやつをもらうとすぐにケロッとしていますよ。

血液検査の種類と目的

犬と猫の血液検査の重要性と費用相場【獣医師が解説】 Photos provided by pixabay

基本の検査セット

一般的な血液検査には、主に以下の2種類があります:

検査名 調べられること 料金目安
CBC(血球計算) 赤血球・白血球・血小板の数 ¥5,000~¥10,000
生化学検査 肝臓・腎臓の機能、血糖値など ¥8,000~¥15,000

この2つをセットで行うと、¥10,000~¥20,000くらいが相場です。健康診断として年に1回受けるのが理想的ですね。

特別な検査

「うちの子、最近元気がないな」と思ったら、追加検査を検討しましょう。甲状腺機能検査(¥5,000~¥15,000)やフィラリア検査(¥3,000~¥7,000)など、症状に応じて必要な検査を選びます。

先日も、14歳のシニア猫のご家族から「食欲がない」と相談を受けました。血液検査で腎臓の数値が高かったので、すぐに食事療法を開始できましたよ。

検査前の準備とコツ

前日の過ごし方

検査当日は、6~12時間の絶食が必要な場合があります。でも水はたっぷり飲ませてくださいね。脱水すると正確な結果が出ませんから。

「運動は控えた方がいいの?」という質問もよく受けます。激しい運動は血液の成分に影響するので、散歩は短めに、猫ちゃんはおもちゃで遊びすぎないようにしましょう。

犬と猫の血液検査の重要性と費用相場【獣医師が解説】 Photos provided by pixabay

基本の検査セット

動物病院が苦手な子には、こんな工夫がおすすめ:

  • キャリーの中にお気に入りのタオルを敷く
  • 待合室では膝の上に乗せてあげる
  • 検査後にご褒美を準備しておく

うちのクリニックでは、緊張している子にはまず診察室で10分ほど休ませてから検査を始めます。リラックスした状態でないと、正確な結果が出ないんです。

検査結果の見方

数値の読み方

検査結果用紙には、基準値範囲と実際の数値が並んで表示されます。基準から外れている項目には、↑や↓のマークが付いているので一目瞭然です。

「白血球が多いって書いてある!大丈夫?」と慌てる必要はありません。軽い炎症でも数値は変動します。大切なのは、症状と検査結果を総合的に判断すること。私たち獣医師が丁寧に説明しますので、遠慮なく質問してくださいね。

経過観察の重要性

去年と比べてどう変化したかが、実は最も重要な情報です。例えば、腎臓の数値が少しずつ上がっているなら、早めに対策を打てます。

私の患者さんで、毎年血液検査を受けていた15歳の柴犬がいます。3年かけてゆっくり数値が悪化していたので、食事を変えたところ、見事に元気を取り戻しました!

よくある質問

犬と猫の血液検査の重要性と費用相場【獣医師が解説】 Photos provided by pixabay

基本の検査セット

「うちの子まだ2歳だし…」と思わず、ぜひ受けてください。若い時のデータがあると、将来の比較ができるんです。健康な時の数値こそ、大切な基準値になります。

検査後の注意点は?

採血部位をしばらく押さえてあげると、内出血を防げます。帰宅後は静かに過ごさせ、いつもと様子が違うようなら連絡してください。まれに、採血部位が腫れることがありますが、2~3日で治りますよ。

血液検査のメリット

早期発見の力

目に見えない変化をキャッチできるのが、血液検査の最大の強み。糖尿病や腎臓病は、症状が出る前に数値の異常として現れます。

先月も、元気そうに見えた7歳の猫の検査で血糖値が高かったため、すぐに治療を開始できました。飼い主さんから「あの時検査してよかった」と言われた時は、本当に嬉しいです。

治療のガイド

薬の効果や副作用も、血液検査で確認できます。例えば、関節炎の薬を飲んでいる子は、定期的に肝臓の数値をチェックする必要があります。

「検査が怖い」という気持ちはよくわかります。でも、ほんの少しの勇気が、愛するペットの健康を守ることにつながるんです。

検査費用の考え方

保険の活用

ペット保険に加入しているなら、血液検査も対象になることが多いです。加入前に必ず確認しておきましょう。ある調査では、保険を使うと自己負担が半額以下になるケースもありました。

長期的な視点

「高いな」と感じるかもしれませんが、病気が進行してからの治療費を考えれば、検査代はむしろ安いと言えます。予防にお金をかけることが、結果的にペットの快適な生活飼い主さんの安心につながるのです。

私のクリニックでは、シニアペットのオーナーさんに「健康診断パック」を推奨しています。血液検査に加え、尿検査やレントゲンもセットで、通常より2割引にしていますよ。

血液検査Q&A

結果が出るまでの時間は?

基本検査なら30分~1時間で結果が出ます。特殊な検査は外部の検査機関に送るため、2~3日かかることも。緊急時には、迅速検査も可能ですのでお伝えください。

採血量はどれくらい?

小型犬や猫でも2~3ml(ティースプーン1杯程度)あれば十分です。貧血気味の子には、必要最小限の量しか採りませんのでご安心を。

血液検査は、ペットの「声なき声」を聞く手段です。私たち獣医師も、あなたと一緒に愛するペットの健康を守りたいと思っています。気になることがあれば、いつでも相談してくださいね。

犬と猫の血液検査の豆知識

意外と知らない検査の裏側

実は血液検査の機械って、人間用のものを改良して使っているんですよ。でも動物専用の試薬を使うから、正確な結果が出る仕組み。うちの病院の機械は、犬用と猫用で測定モードが切り替えられるようになっています。

検査結果がすぐに出るのは、最新の自動分析機のおかげ。血液を入れると、30分ほどで20項目以上のデータがプリントアウトされます。この機械、1台数百万円もするんですって!

季節による数値の変動

「夏と冬で検査結果が違う」って知ってました?暑い時期は脱水気味になるので、赤血球の数値が高めに出る傾向があります。逆に寒い時期は、代謝が上がって肝臓の数値が変化することも。

去年の夏、柴犬の太郎くんが食欲不振で来院しました。血液検査で異常が見つかりましたが、2週間後に再検査したら正常値に。どうやら暑さで一時的に体調を崩していたようです。

血液検査の意外な活用法

ペットの性格診断に使える?

血液中のコルチゾール値を測ると、ストレス耐性がわかります。うちの病院では、新しい家族を迎える前にこの検査をすることがあります。例えば:

  • 数値が高い子 → 慎重に環境に慣らす必要あり
  • 数値が低い子 → 社交的で順応性が高い

先日、保護犬の里親希望者にこの検査をしたところ、とても落ち着いた数値が出ました。おかげで安心して引き渡すことができたんです。

ダイエットの進捗管理

「ダイエットしてるけど効果ある?」と気になる時は、血液中のコレステロール値を見ると良いですよ。適正体重に近づくほど、この数値も改善していきます。

ポメラニアンのチロちゃんは、半年で体重を1.5kg減らすことに成功。血液検査でもコレステロール値が正常範囲に戻り、飼い主さんと一緒に大喜びしました!

検査結果を最大限活かす方法

数値の記録アプリ活用術

最近はペットの健康管理アプリが充実しています。検査結果を入力しておくと、自動でグラフ化してくれるので便利!変化が一目でわかるから、私たち獣医師も説明がしやすいんです。

私のおすすめは「わんにち健康ノート」というアプリ。検査結果の写真を撮るだけで、自動的に数値を読み取って記録してくれます。しかも無料で使えるから、ぜひ試してみて!

検査結果をSNSで共有?

「インスタでペットの検査結果を公開する人」が増えています。同じ犬種の飼い主さんと情報交換できるのがメリット。ただし個人情報には注意が必要ですよ。

先日も、猫の腎臓数値について相談していた飼い主さん同士が、うちの病院で偶然出会いました。2人で検査結果を見比べながら、食事療法のコツを話し合っていましたね。

血液検査にまつわるエピソード

驚きの検査結果エピソード

「まさか」という検査結果に出会うことも。先月、元気いっぱいの3歳猫の血液を検査したら、極度の貧血が判明。調べてみると、実は床下でネズミを食べていたことが原因でした!

逆に「重症そうに見えたのに数値が正常」というケースもあります。先週来院した老犬はぐったりしていましたが、検査では異常なし。どうやら飼い主さんの旅行中、ペットホテルで寂しすぎて仮病を使ったようです。

検査で救われた命の物語

血液検査がきっかけで、奇跡的な回復をした子がいます。5歳のミニチュアダックスが定期検査で肝臓数値の異常を指摘され、精密検査をしたら早期の腫瘍が見つかりました。手術が成功し、今では元気に走り回っています。

「たかが血液検査」と思わないでください。あの時検査を受けていなかったら...と思うと、ぞっとしますよね。

血液検査の未来

在宅検査キットの可能性

近い将来、自宅でできる血液検査キットが普及するかもしれません。すでに実験段階の製品では、少量の血液をスマホアプリで分析できるものも。病院が苦手な子には朗報です!

でも、やっぱり正確さは病院の機械には敵いません。在宅キットは「簡易検査」と考えて、気になる結果が出たら必ず病院で再検査しましょう。

AIによる診断支援

AIが血液検査結果から病気を予測する時代が来ます。過去の膨大なデータを学習したAIなら、人間の医師が見落としがちなパターンも発見できるかもしれません。

うちの病院でも、来年からAI診断支援システムの導入を検討中。でも最終判断はあくまで獣医師が行いますから、ご安心くださいね。

血液検査あるある

病院あるあるエピソード

採血の瞬間、飼い主さんの方が緊張してしまうこと、よくありますよね。ある日、大型犬の採血でお母さんが「うわーっ」と叫んだせいで、犬もパニックに...。結局、私がお母さんに外で待っていてもらったら、あっさり終わりました。

逆に「うちの子、注射なんて平気だよ」と豪語していた飼い主さん。実際に採血してみたら、猫が大暴れで3人がかりの大騒動に...。そんな時は、みんなで笑い合えばいいんです。

検査結果の意外な反応

「異常なし」の結果にガッカリする飼い主さんもいます。「高い検査料払ったのに何も出なかった」って...でも、それって最高の結果ですよね?健康こそが一番の幸せですから。

検査結果を聞いて泣き出す飼い主さんも少なくありません。特にシニアペットのオーナーさんは、正常値が出ると「もう少し一緒にいられる」と安心して涙を流すんです。私も毎回もらい泣きしそうになります。

E.g. :【獣医師執筆】猫の血液検査のやり方は?検査項目・頻度・費用 ...

FAQs

Q: 若いペットも血液検査を受けるべきですか?

A: はい、若い時こそ受けておくべきです!私たちがよく言うのは「健康な時のデータこそ最高の保険」ということ。2歳のワンちゃんの検査データがあれば、10歳になった時の変化が一目瞭然です。

実際、当院では1歳からの定期検査を推奨しています。特に純血種の場合は遺伝性疾患のリスクもあるので、早めのチェックが大切。検査費用も若いうちは基本セットで済むので、経済的負担が少ないですよ。

Q: 血液検査でわかる病気の種類は?

A: 代表的なものだと、腎臓病・糖尿病・肝臓病・甲状腺異常・貧血・炎症などがわかります。私たちが驚くのは、症状が出る3年前から数値に異常が出始めるケースが多いこと。

先日も5歳の猫ちゃんの検査で、CRE(腎臓の数値)が基準値ギリギリだったため、すぐに療法食に切り替えました。飼い主さんから「まだ元気そうに見えたのに」と驚かれましたが、これが早期発見のメリットなんです。

Q: 検査前の絶食はなぜ必要?

A: 食事の影響を受ける検査項目があるからです。例えば血糖値は、ご飯を食べた直後だと一時的に高くなります。私たちが「12時間絶食」と指示するのは、正確なデータを取るため

でも水はたっぷり飲ませてくださいね。脱水状態だと血液が濃縮され、実際より数値が高く出てしまうことがあります。心配なら、検査前の過ごし方について獣医師に詳しく聞いてみましょう。

Q: 血液検査の費用を抑える方法は?

A: 3つのコツがあります。1つ目は若いうちから定期検査をすること。2つ目は、複数の検査をまとめて受ける「健康診断パック」を利用すること。3つ目はペット保険の適用です。

当院でも、CBC+生化学検査のセットだと単品より15%OFFにしています。保険によっては検査費の70%が戻ってくることも。まずはかかりつけの病院で相談してみてください。

Q: 検査結果が悪かったらどうすれば?

A: 慌てずに獣医師の説明を聞きましょう。私たちが見ているのは「数値だけ」ではなく、ペット全体の状態です。軽度の異常なら、食事療法やサプリメントで改善できるケースも多いです。

大切なのは、検査結果を「現在地」として捉え、どうケアしていくかを考えること。例えば腎臓数値が少し高めなら、3ヶ月後に再検査するプランを立てます。あなたの不安や疑問は、遠慮なく質問してくださいね。

著者について

Discuss


前の記事

フェレットのしつけ完全ガイド:トイレトレーニングから噛み癖対策まで

次の記事

ジャービルの赤い涙の原因は?ポルフィリン沈着の症状と対処法

TOP